“虫眼鏡”の読み方と例文
読み方割合
むしめがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、一度出してもらったンですけど、てんからないンですよ。虫眼鏡むしめがねでみるような広告が、新しい新聞で八拾円なンですものね」
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「待ってらっしゃい、秘密はキット此指環にあるワ、虫眼鏡むしめがねでなくたって、とつレンズの代りをするものならいいわけでしょう、これはどうでしょう」
向日葵の眼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
九段くだん遊就館ゆうしゅうかんを石で造って二三十並べてそうしてそれを虫眼鏡むしめがねのぞいたらあるいはこの「塔」に似たものは出来上りはしまいかと考えた。余はまだながめている。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)