“落下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らっか33.3%
シュート22.2%
らくか11.1%
おちくだ11.1%
おちさが11.1%
らつか11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風をきって一直線ちょくせんに手をはなれた独楽は、ゆくところまでゆくとビューッとうなりをあげて見物けんぶつの頭の上へ落下らっかしてきそうなようす。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「つまり、われわれは、この一時間ほどの間に、唐突にジュラ紀から白亜紀へ落下シュートして来たという事実だけ。……それ以上の説明はつきません」
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
じつ先刻せんこく貴君等きくんら不思議ふしぎにも大輕氣球だいけいきゝゆうともこの印度洋インドやう波上はじやう落下らくかしたといたときから、わたくしこゝろある想像さうざうえがいてるのです。
しなやかに細い多くの線をなして麗はしく輝やかしく落下おちくだる美しさは、恰も纖く裂いたぬめを風にさらして聚散させたを觀るやうな感じである。雄偉は華嚴にとゞめをさす、妍麗は霧降を首位とする。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
いつどきの事で、侍町さむらいまちの人通りのない坂道をのぼる時、大鷲おおわしが一羽、虚空こくうからいわ落下おちさがるが如く落して来て、少年を引掴ひっつかむと、たちまち雲を飛んで行く。少年は夢現ゆめうつつともわきまへぬ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それといふ合圖あひづしたに、一、二、三、同時どうじ五個ごゝ爆裂彈ばくれつだんかぜつて落下らつかした。