“草苅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさかり57.1%
くさか42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
息もつかぬ強行軍である、ひた押しに進んで三日めの夕方には、いよいよ梟谷のてまえにある草苅くさかり峠へ着いた。
梟谷物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
顔を洗うと、真裸で芝生に飛び下り、ぎ立てのかまで芝を苅りはじめる。雨の様な露だ。草苅くさかりは露のの事。ざくり、ざくり、ザク、ザク。面白い様に苅れる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
身分の好い人だと、成丈外聞のない様にしますからな。何時いつぞやも、農家の娘でね、十五六のが草苅くさかりに往ってたのを、やつつらまえましてな。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あきのみ草苅くさか宿やどれりし兎道うぢ宮処みやこ仮廬かりいほおもほゆ 〔巻一・七〕 額田王
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)