“茵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しとね97.1%
ふとん2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやその相手なき酒宴には、とうに飽いて、杯盤も遠くにやり、しとねの横には、脇息がわりに、白絹の夜具よのものを厚く折りかさねていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
滔々とうとうたる天下その師弟の間、厳として天地の如く、その弟子は鞠躬きくきゅうとして危座し、先生はしとねに座し、見台けんだいに向い、昂然として講ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
木魚は小さいのは可愛らしいものであるが、大きなのがふとんを敷いて座っていると、かなりガクガクとした平たい四角である。老爺おじいさんの顔も大きな四角なお出額でこあごも張っている。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)