“色硝子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いろガラス72.2%
いろがらす27.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもまだ金のりない時には赤い色硝子いろガラス軒燈けんとうを出した、人出入の少い土蔵造どぞうづくりのうちへ大きい画集などを預けることにした。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
翁は人の来ない時でも、独り演壇の上に書物を開いて、両側の色硝子いろガラスに夕日の輝く時分まで熱心に書見にふけっている場合がある。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
枕許まくらもとに置き並べた、舶来物でもあるのか、見なれぬ形の目醒めざまし時計、漆器しっき巻煙草まきたばこ入れ、色硝子いろがらすの灰皿、いずれを見ても、それらの品物の主人公が、世にも綺麗きれい好きな
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
和蘭陀オランダ風車かざぐるま小屋の沢山並んだ野を描いた褐色の勝つた風景画は誰が悪戯いたづらをしたのか下の四分通りが引きちぎられてました。私の父はまた色硝子いろがらすをいろいろ交ぜた障子を造つてえんへはめました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)