“枕許”の読み方と例文
読み方割合
まくらもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それとは別に、小塚原のお仕置場の前の休み茶屋に収容されたおしゃべり坊主の弁信の枕許まくらもとには、道庵もいれば、清澄の茂太郎もいます。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そつと頭を動かして妻を見ると、次の子供の枕許まくらもとにしよんぼりとあちら向きになつて、頭の毛を乱してうつ向いたまゝ坐つてゐた。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
枕許まくらもとに折詰や手提や財布、鼻紙などが置いてあり、しらべてみると、手提の中も財布も、持って出たときのままで異状はなかった。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)