“耳掻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みみかき44.4%
みみか33.3%
みゝか11.1%
みゝかき11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程無く内儀は環を捜得さがしえ帰来かへりきにけるが、悪戯いたづらとも知らで耳掻みみかきの如く引展ひきのばされたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
茶の間には長火鉢の上の柱に、ある毛糸屋の広告を兼ねた、大きな日暦ひごよみが懸っている。——そこに髪を切った浅川の叔母が、しきりと耳掻みみかきを使いながら、忘れられたように坐っていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
平次は紙入から銀の小さい耳掻みゝかきを出して懷ろ紙に挾んで見せました。
聞て幸ひぎんの松葉のちひさ耳掻みゝかきほししと有る故直段ねだんも安くうり彼是かれこれする中に雨もやみしかば暇乞いとまごひしてかへりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)