ことわり)” の例文
夫れ大人ひじりのりを立つる、ことわり必ず時に随ふ。いやしくも民にくぼさ有らば、何ぞ聖造ひじりのわざたがはむ。まさ山林やま披払ひらきはら宮室おほみや経営をさめつくりて、つゝしみて宝位たかみくらゐに臨み、以て元元おほみたからを鎮むべし。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
しかしこれをハハコグサといい母子草と書くのははなはよろしくない。人によると母子草とはふるき苗に若葉の添うて生ずれば母子という名もことわりであるなどと唱うるは全く牽強附会の説である。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)