“義兄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あに54.5%
にい39.4%
ぎけい1.5%
にいさん1.5%
あにい1.5%
このかみ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しておりましたが、子供達がやかましく言って、義兄あにへ詫を入れることになってから、早いもんで、——もう三年になりますよ、ヘエ
「いいえ、これまでは、妾ではなくて、納谷家の当主——妾の良人おっと、そうそうお前さんには義兄にいさんの、雄之進様がお洗いになったのだよ」
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「さあ、教室へ入ってみましょう。姉からも申したと思いますが、義兄ぎけいのカビ博士はたいへんな変り者ですから、何をいいましても、どうか腹をお立てにならないようにお願いいたします」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
病院の義兄にいさんは養子だし、大勢の兄弟なかに、やっと学位の取れた、かけ替えのない人を、そんなにしてしまっちゃ、それはうちでもほんとうに困るのよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おお、そのお義兄あにい様は、お健康たっしゃで?」
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いわんや、荊州の故主劉表とは、血縁の間柄にて、わが君の義兄このかみたり、いまその血統絶え、荊州に主なきにあたって、義弟おとととし義兄このかみの業を承け継ぐに、何の不義、何の不可とする理由があろう。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)