“左義長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さぎちょう57.1%
さぎちやう28.6%
トンド7.1%
サギチヤウ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう中でもわれわれ外部の者の眼に、やや憎らしくも思われるのは正月小屋の生活、ちょうど左義長さぎちょうをやく前後の少年の跋扈ばっこであった。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
民間みんかんにもこれをまなびて正月十五日正月にかざりたるものをあつめてもやす、これ左義長さぎちやうとて昔よりする事なり。これをさいの神まつりといふも古き事なり。
話頭が多端に亘る虞れはあるが、正月十五日の左義長トンドも、燃すのが目的でなく、神を招き降した山を、神上げの後に焼き棄てた、其本末の転倒して来た訣である。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
中山太郎氏の談に依れば「ゑみぐさ」と言ふ書に見えた佐渡の左義長サギチヤウの飾り物で、万燈同様に舁ぎ出し、海岸で焼却するものにも、同じ様に紙花を挿しハヤして居た。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)