“左袒”の読み方と例文
読み方割合
さたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうでも今日は行かんすかの一句と、歌麿うたまろが『青楼年中行事』の一画面とを対照するものは、容易にわたくしの解説に左袒さたんするであろう。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかし、直覚があるからと言つて、常識を踏みにじつて了ふ人達には私は左袒さたんしない。常識は、少くとも自然の外面的『あらはれ』である。
エンジンの響 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
コロムビアのシゲティーもビクターのハイフェッツも名演奏ではあるが、私は少年メニューインのつかんだバッハ魂の雄大端正さに左袒さたんする。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)