“繩張”のいろいろな読み方と例文
新字:縄張
読み方割合
なわば50.0%
なはば16.7%
なはばり16.7%
なわばり8.3%
テリトリー8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さくらよわっているから、このうちはいってはいけません。」と、のまわりにさくをつくって繩張なわばりをして、ふだてました。
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二三日にさんにちまへに、わたしはかういふ計畫けいかくをした。あしたからは、こゝではる若菜わかなまうと繩張なはばりをしておいたこのに、いよ/\まうとおもつて、あさると、ゆきつてゐる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
姉弟打合せた上、弟の綾之助が錢形の平次を訪ねたのはその翌る日の晝頃、平次は柳原で殺された伊東參龍の始末も付いて居ないので、おめんの安の繩張なはばりを承知の上、二つ返事で飛んで來たのでした。
ステンカラの粗末な洋服を着ており、昔し国定と対峙たいじして、利根川とねがわからこっちを繩張なわばりにしていた大前田の下ッでもあったらしく、請負工事の紛紜いざこざで血生臭い喧嘩けんかに連累し
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
十年ほどの間に下町一帯に繩張テリトリーをひろげ、アリー・ドラガンと肩を並べるほどの顔役に成りあがってしまった。
復活祭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)