“縄張”のいろいろな読み方と例文
旧字:繩張
読み方割合
なわば45.8%
なわばり37.5%
なはば8.3%
なはばり4.2%
シマ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震災前しんさいぜんには、この辺は帆村の縄張なわばりだったが、今ではすっかり町並まちなみ一新いっしんしてどこを歩いているものやら見当がつかなかった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は、これより内へ入るべからずという縄張なわばりのところまで出て、すっかり見ちがえるような監獄跡にたたずんで、しばし動こうともしなかった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
何故なぜ己等おれたち縄張なはばりのうちもらつて歩く、其処そこおれはう沙汰さたをしなければ、もらふところでない、といふから、わたくし新入しんまい乞食こじきんにもぞんじませぬ、とふのを
大親分も好いが、縄張なはばりが広くなれば出入でいりも多くなる道理で、人に立てられゝば人の苦労も背負つてやらねばならない。こゝに常陸の国に藤原玄明はるあきといふ者があつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
他所者よそもんに、縄張シマの中で、御馳走の撰り食いをされちゃあ、他のもんの顔は、丸つぶれじゃないか」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)