“対峙”のいろいろな読み方と例文
旧字:對峙
読み方割合
たいじ95.4%
たいぢ4.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、対峙たいじの陣をいた上、こう外交折衝に努めたので、呉もついに、火事泥的な手を出し得ずに、やがて一応、国境から兵を退いた。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし何か優越感に似たものをもって彼と対峙たいじしていたのであったが、しばらくすると秋本は葉子にそこまで送られて帰って行った。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さうかと思ふと、仏蘭西フランスの女の兵隊と独逸ドイツの兵隊とが対峙たいぢしてゐる、独逸の兵隊はとりこにした幼児をたてにしてひかへてゐる。
近頃の幽霊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
新思想悖如ぼつじよとして欧洲に対峙たいぢすべき覚悟あるものと見做みなしつ、遊説者を派して、平和協会に応援するところあらしめんとせり、而して吾人もし、我邦は世界の極端にあるが故に
一種の攘夷思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)