“節々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふしぶし76.9%
ふし/″\12.8%
おりおり2.6%
せつせつ2.6%
ふしふし2.6%
ふし/\2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎朝、彼が母屋おもやの中央の贅沢な呉蓙ござの上で醒を覚ます時は、身体は終夜の労働にぐったりと疲れ、節々ふしぶしがズキズキと痛むのである。
南島譚:01 幸福 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「今こゝにゐらつしやるよ。」外交官は節々ふし/″\の高い指で皺くちやな夫人の顔を撫で廻した。「演説はたしかに大受けだつたね。」
青年わかものは水車場を立ち出でてそのままちまたの方へと足をめぐらしつ、節々おりおり空を打ち仰ぎたり。間もなくちまたでぬ。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それならば食事をまかなうより外に人を通わせぬよう致しますか、しかし余り牢住居ろうずまいようではないか、ムヽ勝手とならば仕方がない、新聞けは節々せつせつあげましょう、ハテらぬとは悪い合点がてん
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
はとすく節々ふしふしこほおと
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
……やれ、かなしや! こりゃつめたいわ、しずんで、節々ふし/\固硬しゃちこばって、こりゃこのくちびるからいきはなれてから最早もうひさしい。