“祖父様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じいさま52.0%
おじいさま16.0%
ぢいさま12.0%
じいさん4.0%
おじいさん4.0%
おぢいさん4.0%
じじさま4.0%
ぢゝさま4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎さんは紙に包んだ三粒の赤い丸薬をお祖父様じいさまの前へ置いて、最前からの話をして、ふるえながら泣いてあやまりました。
若返り薬 (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
奥医師の栗本瑞見が、わしに祖父様おじいさま(吉宗)の話をしてくれた。祖父様の素晴らしかったご政治の話を。わしは大喜びで聞いたものだ。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わたくしなどは随分ずいぶん我執がしゅうつよほうでございますが、それでもだんだん感化かんかされて、肉身にくしんのお祖父様ぢいさまのようにおした申上もうしあげ、勿体もったいないとはりつつも
西国とは何だえ、西国とは西の国だ、そんな遠い処へひょこ/\こうと云うのは屹度きっと連れが有るに相違ない、えゝ私は永い間お祖父様じいさんの時分から勤めたのだが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
時子ときこが言った。なるほど幹子の蝙蝠傘は、黒い毛繻子張けじゅすばりで柄の太い大きなものだから、どう見ても、祖父様おじいさんの古いのをさしたとしか見えませんでした。事実またそうであったかもしれません。
大きな蝙蝠傘 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
あの、白無垢しろむく常夏とこなつ長襦袢ながじゆばん浅黄あさぎゑりして島田しまだつた、りやう秘密ひみつかくした、絶世ぜつせ美人びじんざうきざんだかたは、貴下あなた祖父様おぢいさんではいでせうか。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
重右衛門は、わしの遠い親類筋だで、それでかう言ふのではごんせぬが、何アに、あれでもうまくさへ育てれや、こんな悪党にやりや仕ないんだす。一体祖父様ぢゝさまが悪かつただす。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)