“破襖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やれぶすま60.0%
やぶれぶすま40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左に六じょうばかりの休息所がある。向うが破襖やれぶすまで、その中が、何畳か、仁右衛門堂守のる処。勝手口は裏にあって、台所もついて、井戸いどもある。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
格子戸見通しの四畳を隔てた破襖やれぶすまの角柱で相合うその片隅に身を置いたし、糸七は窓下の机の、此方こなたへ、炉を前にすると同時に、いきなりこうべを下げて、せき込んで言ったのである。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はへいたことはふまでもなからう。ねずみがそんなに跋扈ばつこしては、夜寒よさむ破襖やぶれぶすまうしよう。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
破襖やぶれぶすまの次の間へ。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)