ずつ)” の例文
待設まちまうけたりと云ひつゝ兩人ずつと立上り左仲を中に取圍とりかこみサア懷中の金を置てゆけもし彼是かれこれいふ時は是非に及ばず荒療治あられうぢだぞと兩人左仲が手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「私は、御母さん、貫一さんに顔が合されないわね。だからくのなら、もうはずにずつと行つてしまひたいのだから、さう云ふ都合にして下さいな。私はもう逢はずに行くわ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
よびかいへ上り三人ひざ突合つきあはせしに彦三郎はこゑひそめ御家内樣御聞下されても相成あひなり申さずとずつかべきはへ寄り私は大坂おほさか堂島だうじまの彦三郎と申者なるが昨夜さくや御當地ごたうち到着たうちやくいたまだ宿やども取らず夜の明るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おや、さうで。それではこの下からずつとお宅の方へかれますのね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ずつと若返つて二人で写すなんぞも可いぢやないか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)