“目立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めだ75.0%
めだゝ8.3%
めた4.2%
めたゝ4.2%
めだた4.2%
めだち4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親ははおやなげいたのも、無理むりはありませんでした。この三びきの子供こどもが、川中かわなかでいちばん目立めだってうつくしくえたからであります。
赤い魚と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、その発表は、ともに決して目立めだゝしいものではなかつた。まへのものは歌舞伎座でなされ、その記念のための出しものは“女夫狐”だつた。
七代目坂東三津五郎 (新字旧仮名) / 久保田万太郎(著)
帰つてると、のこぎり目立めたての様な声を出して御浚ひをする。たゞし人が見てゐると決してらない。へやつて、きい/\云はせるのだから、おやは可なり上手だと思つてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
齒黒はぐろはまだらに次第しだい眉毛まゆげみるかげもなく、あらひざらしの鳴海なるみ裕衣ゆかたまへうしろりかへてひざのあたりは目立めたゝぬやうに小針こはりのつぎあて狹帶せまおびきりゝとめて蝉表せみおもて内職ないしよく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と、平日いつも口重くちおもな、横浜生れではあるが、お母さんは山谷さんや八百善やおぜんの娘であるところの、ことの名手である友達は、小さな体に目立めだたない渋いつくりでつつましく、クックッと笑った。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
これを雪枝さんからの葉書の日附と対照して見ますと、なお更その変なことが目立めだちます。
日記帳 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)