“鋸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のこぎり85.2%
のこ10.2%
3.4%
おが0.6%
かんな0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国手こくしゅと立花画師との他は、皆人足で、食糧を持つ他には、道開き或いは熊けの為に、手斧ておののこぎりかまなどを持っているのであった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
どこからか杉材を見つけて来て、足型ともん数に合せ、なたのこや小刀で、まず靴の底から作り初める。サンダルの底部と思えば間違いはない。
土蔵の海鼠壁なまこかべを掘って、土台上を厳重に固めた、栗の角材をき切った仕事は、宵の花火騒ぎにでも紛れなければ出来ないことです。
政吉 (陸へ飛びあがり)治平さん、何でえその恰好は、ああ眼えおがくずでもはいったか。
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
唐突に、かんなくずのような幕が切っておとされて、野蛮な四重奏が苛立いらだたしく鳴りだした。最初、私にあたえられた令嬢社交界のような音律の苦痛が、しだいにエクスタシイに私を誘った。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)