“療”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なお53.8%
なほ15.4%
7.7%
いや7.7%
7.7%
れう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風や水が何万年か経って岩石に巨人像を刻み込むように、この像にも鎖されていた三年のうちに、傴僂せむしなおしてしまったものがあったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
わつちアおめえにりんびやうおこつてもぢきなほ禁厭まじなひをしへてらう、なはを持つてな、ぢきなほらア。主人「はてな…へえゝ。弥「痳病りんびやう尋常じんじやう)になわにかゝれとふのだ。 ...
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
する術あるを聞きながら、ただに死ぬを待つこそ烏滸おこならめ、その術ようせずば死なんのみ。
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ところで、身体の病気を治療するには、外科、内科のいずれを問わず、医者が必要のように、精神こころの病気をいやすにも、やはり医者せんせいを要します。いずれも「先生」という医者が必要です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
今から推察すれば父の胸算きょうさんに、福澤の家は総領に相続させるつもりでよろしい、所が子供の五人目に私が生れた、その生れた時は大きなせた骨太ほねぶとな子で、産婆さんばの申すに
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
恋愛なるものはこの弱性をれうじ、この不満足をいやさんが為に天より賜はりたる至大の恩恵にして、男女が互に劣情をほしいまゝにする禽獣的慾情とは品異れり。
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)