“田子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たご91.7%
たこ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白い股引もゝひき藁草履わらざうりを穿いた田子たごそのまゝの恰好かつかうして家でこさへた柏餅かしはもちげて。私は柏餅を室のものに分配したが、皆は半分食べて窓から投げた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
右の方へは三保の松原が海の中へ伸びている、左の方は薩埵峠さったとうげから甲州の方へ山が続いている。前は清水港、檣柱ほばしらの先から興津おきつ蒲原かんばら田子たご浦々うらうら
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
つかはしたる喜八とやらんとられたるや又外に有事あることなるかと不審ふしんに思ひよくけば其人そのひとは全く彼の八に相違さうゐなく火付盜賊におちいり近々きん/\火罪ひあぶりとの事なりしかば田子たこ伊兵衞いへゑ思ふはとがなき者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こゝまた田子たこの伊兵衞は質屋しちや火付盜賊ひつけたうぞく召捕めしとら近々きん/\引廻ひきまはしにでるよしうはさきゝさては我八十りやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)