“珠簾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅれん70.0%
しゆれん10.0%
じゅれん10.0%
すだれ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見れば、金華の車蓋しゃがいに、珠簾しゅれんの揺れ鳴る一車がきしみ通って行く。四方翠紗すいしゃ籠屏ろうびょうの裡に、透いて見える絵の如き人は貂蝉ちょうせんであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春風しゆんぷう珠簾しゆれんを吹いて、銀鉤ぎんこうたうするの処、蛾眉がびの宮人の衣裙いくんを洗ふを見る、月事げつじまた風流ならずや。(四月十六日)
沿道百余里、ちりをもおそれ、しゃを掃き、幕をひき、民家は炊煙もって、ただただ彼の車蓋の珠簾じゅれんとおびただしい兵馬鉄槍が事なく通過するのみをいのった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
橋廊きょうろうを渡って、一房の珠簾すだれ内をそっとのぞいてみた。すると、正面の欄間らんまがくに、墨のも濃く読まれたのは
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)