“無面目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むめんぼく50.0%
つれな25.0%
むめんもく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あさましきもの」が引受けてくれました、暑いのに、破屏風やぶれびょうぶにすくんで、かびた蒲団に縮まったありさまは、人間に、そのまま草が生えそうです。無面目むめんぼくで廊下へ顔も出せません。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わがさし伸ばす手に、童の接吻せんとするを遮りつゝ、われ、無面目つれなくも忘られしよとおもへるならん、忘れたるにはあらずとことわりつ。童。
おや、無面目むめんもくだよ、人の内へ、穿物はきものを懐へ入れて、裾端折のまんま、まあ、随分なのが御連中の中に、とそう思っていたんですがね、へい、まぐれものなんでございますかい。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)