“漠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばく95.1%
ばっ2.4%
ぼう2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平気で人間を殺すものだというようなばくとした観念が幼少からみついているので、見つかったら殺されるような気がするのであった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
派出はでな色を肉の上に重ねるものだぐらいのばっとした観察はあったのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十番はどっちへあたるか、二の橋の方は、と思うと、すぐ前を通るらしい豆府屋の声も間遠に聞え、窓の障子に、日がすともなく、かげるともなく、ぼうとして、妙に内外うちそと寂然ひっそりする。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)