“海(み)” の例文
私は飛泥(はね)の上がるのも構わずに、糠(ぬか)る海(み)の中を自暴(やけ)にどしどし歩きました。それから直(す)ぐ宅へ帰って来ました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「磯の埼榜(こ)ぎたみゆけば近江(あふみ)の海(み)八十(やそ)の湊(みなと)に鶴(たづ)さはに鳴く」(巻三・二七三)、「吾が船は比良(ひら)の湊に榜ぎ泊(は)てむ沖へな放(さか)りさ夜(よ)ふけにけり」(同・二七四)がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一里半富海(とのみ)(一名戸(と)の海(み))駅なり。駅尽(つきて)山路にかかる。浮野嶢(うきのたうげ)といふ。すべる所、望む所、貞世紀行尽せり。山陽道中第一の勝景と覚ゆ。一里浮野駅。一里宮市駅。三倉屋甚兵衛の家に休す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたつ海(み)の底(そこひ)に
佐藤春夫詩集 (旧字旧仮名) / 佐藤春夫(著)
相坂(あふさか)をうち出(い)でて見(み)れば淡海(あふみ)の海(み)白木綿花(しらゆふはな)に浪(なみ)たちわたる 〔巻十三・三二三八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)