“海神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わたつみ33.3%
かいじん27.8%
わだつみ11.1%
ポセイドン5.6%
うながみ5.6%
わたつみのかみ5.6%
ウンヂヤミ5.6%
ワタツミ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは紛れもなく海神わたつみの宮の口女くちめであり、また猿のきもの昔話の竜宮りゅうぐう海月くらげであって、こういう者が出てこないと、やはり話にはなりにくかったのである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あれは人霊じんれいのみでできる仕業しわざでなく、また海神かいじんのみであったら、よもやあれほどのいたずらはせなかったであろう。
目をめぐらせば、海神わだつみ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
(劇場の徒の多く相嫉視するを諷するにや。)我等は海神ポセイドンの前に立てり。世にはこれを「バジリカ」とぞいふ。
イナサのイナというのは、万葉集など古い書物にたくさん出てくる海原うなばら海神うながみ海界うなさかなどという海の古語、ウナがイナになったもので、海のことである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
稲飯命は「あゝ、わが父祖は天神あまつかみ、わが母は海神わたつみのかみであるのに、何故にかくも我を陸でも苦しめ、海でも苦しめるのであるか。」
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
なるこ神・てるこ神と言ふ二体の、聖なる彼岸の国主とするのもあり、唯の一体の海神ウンヂヤミとする処もあります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
時々、首を擡げて見やると、壱州イシユウらしい海神ワタツミ頭飾カザシの島が、段々寄生貝ガウナになり、鵜の鳥になりして、やつと其国らしい姿に整うて来た。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)