永遠とこしへ)” の例文
我等永遠とこしへのりを犯せるにあらず、そはこの者は生く、またミノス我をつながず、我は汝のマルチアの貞節みさをの目あるひとやより來れり 七六—
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
またわたくしの嫉妬の布地きれぢで、永遠とこしへならぬ聖母さま、おんみの為に、外套まんとおを裁つでござりませう。
水なるかな、ヨハネが生命いのちの川の水を夢み、熱砂に育ちしマホメツトの天国が四時しゞ清水流れ果樹実を結ぶ処なるも、うべなるかな。自然の乳房に不尽の乳を満たせし者に永遠とこしへ光栄ほまれあれよ。
焦しはてたる永遠とこしへ
『二十五絃』を読む (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
永遠とこしへの物のほか物として我よりさきに造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ 七—九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さてかの一と二と三、即ち永遠とこしへに生き、かつとこしへに三と二と一にて治め、限られずして萬物を限り給ふものをば 二八—三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それかのものの汝に見えしは、汝が言遁いひのがるゝことなくしてかの永遠とこしへの泉よりあふれいづる平和の水に心を開かんためなりき 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それ望みに緑の一點をとゞむる間は、人彼等の詛ひによりて全く滅び永遠とこしへの愛歸るをえざるにいたることなし 一三三—一三五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
永遠とこしへに治め給ふみかどは、かのおぼつかなき軍人いくさびと等の爲に、かれらの徳によるにあらでたゞ己が恩惠めぐみによりてそなへをなし 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
自ら永遠とこしへに一となりて殘りつゝ、その恩惠めぐみによりて己が光線を、あたかも鏡にうつす如く、九の物に集むればなり 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
このなかなる者のうちにラチオびとありや我等に告げよ、(かくて願はくは汝の爪永遠とこしへにこのいたづきに堪へなんことを) 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくの如く苦患なやみを増さんとて永遠とこしへの熱おちくだり、砂の燃ゆることあたかも火打鎌の下なる火口ほくちにひとしく 三七—三九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)