“水飴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずあめ84.2%
みづあめ15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも縁であろう。越後巫女みこは、水飴みずあめと荒物を売り、軒に草鞋わらじつるして、ここに姥塚うばづかを築くばかり、あとをとどめたのであると聞く。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水飴みずあめが口のはたにくっついていくらなめてもべたべたして気色が悪いと、覚めたあとまでなお口の回りを指先でこすったりした。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
「そんぢやおとつゝあ水飴みづあめでもつててやつたらよかつぺな、與吉よきかくしてけばなんでもんめえな」おつぎはさら卯平うへいかへりみて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
父は痰持であつたから、水飴みづあめだの生薑しやうが砂糖漬さたうづけなどを買つてしまつて置いた。水飴は隣の宝泉寺からよくもらつて来たやうである。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)