“氣質”のいろいろな読み方と例文
新字:気質
読み方割合
かたぎ58.3%
きしつ20.8%
きだて12.5%
こゝろばへ4.2%
たち4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは兎も角、わが八五郎までが、金貸しばかり荒したといふ、義賊氣質かたぎの泥棒に同情して、フラリと戻つて來たのでせう。
立通たてとほ指替さしかへの大小并びに具足迄省愼置たしなみおかるゝ程の氣質きしつにては勿々なか/\此金子を受取ざるも道理もつともなりしかしながら某しも一人のむすめうつて昔しの恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
フェアファックス夫人は、思つてた通りの人で、相當な教育と人並ひとなみの聰明さを持つた、温和な、親切な氣質きだての婦人だつた。
我には世に、名をアラージヤといふひとりのめひあり、わがうからの惡に染まずばその氣質こゝろばへはよし 一四二—一四四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私の友達は、すこし意固地なくらゐ我儘なところがあつて、身にそぐはない洋服や帽子の飾りをつけて歩くことの出來る氣質たちではなかつた。三年や五年着るものに不自由するとは思へない。
あるとき (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)