“横撫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこな53.8%
よこなで46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔は蒼黒く、筋がたるんで、唇の端から涎(よだれ)が垂れるのを、ときどき思いだしたように、右手の甲で横撫(よこな)でにしていた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
顔つきが非常にかわいくて、眉(まゆ)のほのかに伸びたところ、子供らしく自然に髪が横撫(よこな)でになっている額にも髪の性質にも、すぐれた美がひそんでいると見えた。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
狭き土間、貧しき卓子(テエブル)に向って腰掛けたる人形使(つかい)——辺栗藤次(へぐりとうじ)、鼻の下を横撫(よこなで)をしながら言う。うしろ向のままなり。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
南無三宝(なむさんぽう)と呆気(あっけ)に取られて、目を睜(みは)った鼻っ先を、件(くだん)の蝙蝠は横撫(よこなで)に一つ、ばさりと当てて向(むこう)へ飛んだ。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)