“梅毒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさ57.1%
ばいどく42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから、梅毒かさかってたら、なにいうてやの、あほらし、ったんでね、なんのことかとおもったら、それ、やっぱり京女は優しいところがあるのさ。
畳を蹴立けたてゝ挨拶もせず出てき掛ると、見兼て其所そこへ出ましたのはお八重という女郎、其の時分だから検査と云うことがないから梅毒かさで鼻の障子がなくなって
ある日「おっかあ、お湯が呑みてえ」と呼んだきり唖となった。何ものが彼の舌をしばったか。同じたねと云う彼の弟も盲であるのを見れば、梅毒ばいどくの遺伝もあろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
いまでは腹部截開ふくぶせつかいの百たびうちることは一度位どぐらゐなものである。梅毒ばいどく根治こんぢされる、其他そのた遺傳論ゐでんろん催眠術さいみんじゆつ、パステルや、コツホなどの發見はつけん衞生學ゑいせいがく統計學とうけいがくなどは奈何どうであらう……。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)