“栂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つが70.0%
とが25.0%
ツガ3.3%
つげ1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
從つてその持つた森林帶には、扁柏、つが山毛欅ぶななどが一面に密生して、深山でなければ見ることの出來ない原始的のカラアに富んでゐる。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
つが白檜しらべ唐櫓とうひ黒檜くろべ落葉松からまつなどで、稀にさわら米栂こめつがを交え、白樺や、山榛やまはんの木や
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
翌晩、坊舎の窓を叩き、おとなう声がした。雨戸を開けると、昨夜の狸が手につがの小枝をたずさえ、それを室内へ投げ入れて、逃げ去った。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
一昨日おととい別段気にもとめなかった、小さなその門は、赤いいろのそう類と、暗緑のつがとでかざられて、すっかり立派に変っていました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
二本の高いつがの樹をその左右にして、本堂を覆うた欅や楓の大樹のひろがった、枝は川の方へ殆んど水面とすれすれに深く茂り込んでいた。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
とが白樺しらかばなどがいじけた枝を張ってぼつぼつ生えている間を通って、山のうねになったところを廻ると、大きな岩のそびえている下へ出た。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
山小屋ヒュッテは、広い料理場と乾燥室のついた、二階建のがっちりした建物で、大きな広間の天井には煤色のとがの太いはりがむきだしになっている。
その頃は売立の会などにしましても、今日ほど繁々あるわけでもありませず、時折祇園のとが辺で小規模に催されるくらいでした。
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)
わずかに中前栽なかせんざいの鈍い明りがさしている昼も薄暗い室内に、つやつやとき込んだとがの柱が底光りをしていようと云う
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
暗いとがもみの空が燃えるように赤く染まった時、彼は何度も声を挙げて、あの洞穴を逃れ出した彼自身の幸福を祝したりした。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
翌晩、坊舎の窓を叩き、訪ふ声がした。雨戸を開けると、昨夜の狸が手にツガの小枝をたづさへ、それを室内へ投げ入れて、逃げ去つた。
閑山 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
高七千三百九十五尺(神奈川県測量ニ拠ル下同)山中深高ニシテツガドド山毛欅ブナナラノ属喬鬱森立シ、樹皆蒼古、老蘇之ヲ覆ヒ、人跡殆ド絶シテ、猟夫モ到稀ナリト云フ。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
もみつげえてます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)