“斫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
90.2%
きり5.9%
2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直に打つのるのと騒ぎまして其度にひや/\させまする、お蔭さまで一人前にはなつて居りましても未だ児童がきのやうな真一酷まいつこく
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
直にのぼる山すなはち勝山なり。一山みな岩石也。きりて坂となし坦路となしゝものあり。窟の観音に詣る。佳境絶妙なり。河幅至てひろく、水心に岩石秀聳しうしようし、蟠松矯樹はんしようあいじゆううるがごとく生ず。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
渠はますます狂いて再びわめかんとしたりしかば、白糸はあたるを幸いめったりにして、弱るところを乳の下深く突き込みぬ。これ実に最後の一撃なりけるなり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
チツ伐タレツ、互ヒニ具足ノ綿噛ワタガミヲ取合ヒ、組ンデ転ブモアリ、首ヲ取ツテ起チ上レバ、其首ハ我主ナリ、返せ渡セトヤリヲツケ、リ伏セニ躍リ行クナド、十六、七歳ノ小姓
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)