文章ぶんしよう)” の例文
これは子規しきが、説明せつめいのわかりやすいようにつくつてたゞけで、もとよりたとへにすぎません。子規しきのは三十一字さんじゆういちじのたゞの文章ぶんしようで、うたではありません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
わたしねこ何處どこるでせう?』それは佛語ふつご教科書けうくわしよの一ばんはじめの文章ぶんしようでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
この一句いつく二句にくは、『つきむかしつきにあらぬ。はるむかしはるならぬ』といふのがほんとうなのです。うたでなく普通ふつう文章ぶんしようなら、さうかねばとほりません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
これを文學ぶんがくうへ把持力はじりよくといつて、自分じぶん經驗けいけんをいつまでもわすれずに、にぎりしめるちからがあつて、機會きかいがあると、それを文章ぶんしようあらは能力のうりよくをいふのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)