“文挟”のいろいろな読み方と例文
旧字:文挾
読み方割合
ふばさみ66.7%
ふばさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その延長は、東照宮付近から今市に出て、三方に別れ、鹿沼かぬま街道は三里十五町、文挟ふばさみの先まで——宇都宮街道、会津街道は、おのおの二里十六町、まさに天下の偉観です。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それは汽車が文挟ふばさみ駅を過ぎて今市に近づく頃から既に眼に映じていたものであったが、今此処ここから見ると霜に飽いた紅葉であることがはっきりと認められたのであった。しかし麓の秋はまだ浅い。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
或る日文案を文挟ふばさみに挟んで左大臣の前に捧げて行き、それを時平に渡そうとするはずみにわざと音高く放屁ほうひをした。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)