“捫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひね50.0%
さは12.5%
さわ12.5%
とり12.5%
も12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虱(しらみ)を捫(ひね)る事一万疋に及びし時酒屋(さかや)の厮童(こぞう)が「キンライ」節(ふし)を聞いて豁然(くわつぜん)大悟(たいご)し、茲に椽大(えんだい)の椎実筆(しひのみふで)を揮(ふるつ)て洽(あまね)く衆生(しゆじやう)の為(ため)に為(ゐ)文学者(ぶんがくしや)経(きやう)を説解(せつかい)せんとす。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵、三文字屋金平(著)
蓋(そは)もし衣にだにも捫(さは)らば愈(いえ)んと意(おも)へばなりイエスふりかへり婦(をんな)を見て曰けるは女(むすめ)よ心安かれ爾の信仰なんぢを愈せり即ち婦この時より愈(いゆ)
忘れがたみ (新字新仮名) / 原民喜(著)
また豚是は蹄わかるれども反蒭(にれはむ)ことをせざれば汝らには汚(けがれ)たる者なり、汝ら是等(これら)の物の肉を食(くら)うべからず、またその死体(しかばね)に捫(さわ)るべからず。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
谷間(たにあひ)ゆゑ雪のきゆるも里よりは遅(おそ)くたゞ日のたつをのみうれしくありしに、一日(あるひ)窟(あな)の口の日のあたる所に虱(しらみ)を捫(とり)て居(ゐ)たりし時、熊窟(あな)よりいで袖を咥(くはへ)て引しゆゑ
でも細君があると知れてから、随分捫(も)んで苛(いじ)めてやった。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)