“押流”の読み方と例文
読み方割合
おしなが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋根やねいても、いたつても、一雨ひとあめつよくかゝつて、水嵩みづかさすと、一堪ひとたまりもなく押流おしながすさうで、いつもうしたあからさまなていだとふ。——
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この潮流てうりうしてく、亞弗利加アフリカ沿岸えんがんおよ南太平洋みなみたいへいやうへんには、隨分ずいぶん危險きけんところ澤山たくさんある、かへつ食人國しよくじんこくとか、海賊島かいぞくたうほうへでも押流おしながされてつたら、それこそ大變たいへん! しか
それは明るいしずかな画趣である。河底かていの砂にうもれた「はし」をあさるのだそうな。「木はし」は流木のずいであると聞いた。洪水に押流おしながされてきた樹木の磨き尽くし洗い尽くされたすえの髄である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)