“手酌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てじゃく75.0%
てじやく16.7%
てしゃく5.6%
てしやく2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから手酌てじゃくで、一ぱい二はいと重ねているうちに、いい心持になって、そのまま、うとうとといどをはじめてしまいました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ボリ/\みつゝ、手酌てじやくで、臺附だいつき硝子杯コツプかたむけたが、何故なぜか、とこなか夜具やぐかぶつて、鹽煎餅しほせんべいをおたのにした幼兒をさなごとき思出おもひだす。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼の顔色は、さいぜんから、手酌てしゃく可成かなりビールを飲んで居ったにも拘らず、始め対座した時から見ると、見違える程蒼ざめていた。
恐ろしき錯誤 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あつらへなどするうち彼男もつゞいて入來り是も酒を言付いひつけしに程なく双方さうはうへ酒肴を持來もちきたりしかば後藤は手酌てしやくにて飮居たるに彼町人も大酒飮おほざけのみと見え大なる茶碗ちやわんにて引懸々々ひきかけ/\飮居るていに後藤は聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)