“手網”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
であみ37.5%
たも25.0%
てあみ25.0%
たぼ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当川あてかは(三角なるあみにてとるをいふ)○ひ川(水中にくひをたてあみをはり、さほにて水をうちさけをおひこむ)○四ツ手網であみ(他国におなじ)○金鍵かなかぎ
それでもどうにかこうにか綾なして、だんだんに手元へひき寄せたらしく、為さんは手網たもを持って掬いあげようとする。
半七捕物帳:44 むらさき鯉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蘆の根方に住んでいる小うなぎがそれに取りつく、をそっと引き上げて、未練に喰い下って来る小鰻を水面近くまでおびき寄せ、わきから手網てあみで、さっとすくい上げる。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
金五郎は尻まくりし、瓢箪池の中に入って、手網たぼで、金魚をすくっていた。大きな盥のなかに、鯉、鮒、亀、などが、池から移されている。池の水を換えるつもりらしい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)