“所(か)” の例文
その啼声は物に驚いたような、目が見えなくなったような、巣の有(あ)り所(か)を忘れたような、呻吟(うめく)ような、悶(もだ)えるような、切なそうな啼き声であった。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
美留藻はこれは屹度(きっと)夢の中の美留女姫が現われて、妾に鏡の在(あ)り所(か)を教えにお出でになったに違いない。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
ふうむ、俺が、もぐって来たのを、俺と知らずに、静息(せいそく)の法で、在(あ)り所(か)を隠したな!
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)