“所作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょさ71.0%
しよさ16.0%
しぐさ7.0%
しわざ2.0%
しうち1.0%
しょさく1.0%
やつ1.0%
フルマヒ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お房は表の方から、腰抜け彌八は裏の方から、両花道を所作しょさりながら出て来たわけだが、二人共誰にも逢わなかったと言うんです」
「——あの晩、芝居嫌ひなお孃さんが、不思議に夢中になつて、まるで熱に浮かされたやうに、小磯扇次こいそせんじ所作しよさを見て居りました」
「何故犯人は、息の根を止めただけでは足らなかったのだろうね。どうしてこんな、得体の判らぬ所作しぐさまでもしなければならなかったのだろう?」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
すべてその所作しわざは人に見られん為にするなり、即ちその経札きやうふだを幅ひろくし、ころもふさを大きくし、饗宴ふるまひの上席、会堂の上座、市場にての敬礼、また人にラビと呼ばるることを好む。
如是我聞 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ヒステリー気味な所作しうちは良人へばかりではなかった。同期生の男たちが、山出やまだしとか田舎娘などとでも言ったら最期さいご、学校内でも火鉢が飛んだりする事は珍らしくなかったのである。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しかるに神の所作しょさくにして愛養物なる我を何故に彼はかくまで苦めかつほろぼさんとするのであるかと、ヨブは依然として神に向って肉迫するのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
さうして、ほかひの中、所作フルマヒを主としたものが「ことほぎ」であつた。凡、「ほかひ」と謂はれるもの、此部類に入らないものはない。