“御陵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごりょう30.0%
みささぎ20.0%
ごりよう15.0%
みはか15.0%
ごりやう5.0%
みさゝき5.0%
みさゝぎ5.0%
ミハカ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそれ多いご比較ではあるが、吉野の御陵ごりょうには、雑草が離々りりいて、ここの何分の一の御築石みきずきもない——けがれもくそもあるものか、俺は、斬る
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんのためか、わざわざ神楽かぐらおかのすそを越え、後一条帝の御陵みささぎの裏へ出る——この辺、ふかい竹藪だった。竹の密林を抜けるともう山気さんきのある川が月光をいて里へ走っている。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしなども少年しようねんのころ、御陵ごりよう巡拜じゆんぱいするといふようなことから、つい/\考古學こうこがく興味きようみおぼえるようになつた次第しだいであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
かれ七日なぬかの後に、その后の御櫛みぐし海邊うみべたに依りき。すなはちその櫛を取りて、御陵みはかを作りて治め置きき一三
御陵ごりやうの杉の昼けて
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いで御陵みさゝきのありと聞く白峯といふに明日は着き、御墓おんしるしの草をもはらひ、心の及ばむほどの御手向おんたむけをもたてまつりて、いさゝか後世御安楽の御祈りをもつかまつるべきか。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
木立わづかにひまある方の明るさをたよりて、御陵みさゝぎ尋ねまゐらする心のせわしく、荊棘いばらを厭はでかつ進むに、そも/\これをば
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
塔の尾の御陵ミハカの山の 夕花のしづけき 見れば、音だにもせよ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)