“御思”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みおもひ20.0%
おおも20.0%
おおもい20.0%
おんおぼ20.0%
おんおも20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから、「われこそさめ御思みおもひよりは」の句は、情緒こまやかで、且つおのずから女性の口吻こうふんが出ているところに注意せねばならない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
今日こんにち方々かたがた随分ずいぶん無理解むりかい仕打しうち御思おおもいになるかぞんじませぬが、往時むかしはよくこんなことがあったものでございまして……。
御前はまだ年が若いから露骨むきだしでも構わないと御思おおもいかも知れないが、世の中はそうは行かないよ。同じ断わるにしても、そこにはね。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「目出度き御思おんおぼしを立たせられ、事成就じょうじゅ必定ひつじょうにござりまする。室町家累代むろまちけるいだい御信心浅からぬ当八幡宮におかれても、御願ぎょがんをおききいれあらんこと、疑いもありませぬ」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実例と申しても際限もなき事にて、いづれを取りて評すべきやらんとまどひ候へども、なるべく名高き者より試み可申候。御思おんおもひあたりの歌ども御知らせ被下くだされたく候。さて人丸ひとまろの歌にかありけん
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)