御家督ごかとく)” の例文
失ひたる如くなれば將軍家御家督ごかとく御評定ごひやうぢやうとして大城たいじやう出仕しゆつしの面々には三家十八國主四溜老中したまりらうぢうには阿部豐後守あべぶんごのかみ政高。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「御墨付を手に入れるには、大場石見様が隠居を遊ばして、御家督ごかとくを先代様の御嫡男ごちゃくなん、今は別居していらっしゃる、大場采女うねめ様にお譲りになる外はございません」
其の時にお熊はなんでもおたねはらんで居たがね、屋敷は潰れたから、仕方がねえので深川へ引取ひきとり、跡は御家督ごかとくもねえお前さんばかり、ちょうどお前が三歳みっつの時だが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
が、あくまで、われ等の力の及ぶかぎりは、たとえ、千石であろうと、大学様に御家督ごかとくくだたまわるよう、公儀へおすがりすることは当然。それが成る成らぬは天意でござる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまぶんにてじようさまと御祝言ごしうげん御家督ごかとくひきつぎはやはやきおとしにはあるまじくと大賛成おほさんせいに候、さだめしさだめし其地そのちにはあそばしかけの御用事ごようじ御座ござ候はんしかるべく御取おとりまとめ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私のそばへ来ない算段ばかり遊ばすのですものを、アノ源さま、こちらのうちでも此の間お嬢様がおかくれになって、今はほか御家督ごかとくがありませんから、是非とも御夫婦養子をせねばなりません
お年二十二の時に悪者わるもの斬殺きりころしてちっとも動ぜぬ剛気の胆力たんりょくでございましたれば、お年を取るにしたがい、益々ます/\智慧ちえが進みましたが、そののち御親父ごしんぷ様には亡くなられ、平太郎様には御家督ごかとくを御相続あそばし