“御位”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みくらい87.5%
みくらゐ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九州を征服し、山陽山陰をき、正成、義貞に勝って、思うきみ御位みくらいかせ、身は大御所、大将軍とあがめられている栄位にある。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「人生の頼みがたさから賢明な帝王さえ御位みくらいをお去りになるのであるから、老境に達した自分が挂冠けいかんするのに惜しい気持ちなどは少しもない」
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
此時大臣の官なかりしゆゑ、大納言にて執政たり。此年七月三日 宇多帝うだてい御位みくらゐを太子敦仁あつひと親王へゆづり玉ひ朱雀すじやく院へ入らせ玉ひ、亭子ていじ院と申奉り、御法体ほつたいありては 寛平法皇くわんびやうほふわうとぞ申奉る。
三とせをわたりてもなほ果つべくもあらぬを、菟道うぢきみ深くうれひ給ひて、あに久しくきて天がしたわづらはしめんやとて、七四みづから宝算よはひたせ給ふものから、罷事やんごとなくて兄の皇子みこ御位みくらゐかせ給ふ。