“往復”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わうふく22.0%
おうふく22.0%
ゆきかえり17.1%
ゆきき9.8%
ゆきかえ7.3%
いきかえり4.9%
やりとり4.9%
いきけえ2.4%
とりやり2.4%
ゆきかへ2.4%
ゆきかへり2.4%
ゆきかよひ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湯治(たうぢ)を幾日(いくにち)、往復(わうふく)の旅錢(りよせん)と、切詰(きりつ)めた懷中(ふところ)だし、あひ成(な)りませう事(こと)ならば、其(そ)の日(ひ)のうちに修善寺(しゆぜんじ)まで引返(ひきかへ)して、一旅籠(ひとはたご)かすりたい。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
線路(せんろ)は修繕(しゅうぜん)されて、やがて列車(れっしゃ)は、いままでのように往復(おうふく)するようになりました。その後(ご)になって、ふたたび同(おな)じような事件(じけん)が繰(く)り返(かえ)されました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
独逸語の先生のところへの往復(ゆきかえり)、この飾窓の前に立つ十五分ぐらいの時間が、長い間、キャラコさんのひそかな楽しみになっていた。
日比谷(ひびや)には公園いまだ成らず銀座通(ぎんざどおり)には鉄道馬車の往復(ゆきき)せし頃尾張町(おわりちょう)の四角(よつかど)今ライオン珈琲店(コーヒーてん)ある辺(あたり)には朝野(ちょうや)新聞中央新聞毎日新聞なぞありけり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
柿色の暖簾(のれん)に、造花の桜の出しが軒に懸けつらねられ、観客の子女や、食物を運ぶ男衆が絡繹(らくえき)としていたのを、学校の往復(ゆきかえ)りに見たものであった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この荷物のゴチャゴチャした中で、お雪は往復(いきかえり)の旅を混合(とりま)ぜて夫に話した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
近年ほんの一月(ひとつき)に一度か、二月に三度ぐらいしか手紙の往復(やりとり)をしなかったものだが、去年の秋私一人になった当座は殆ど二日置きくらいに母と兄とに交る/″\手紙を遣った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「のう、彦、大の男がこの界隈から一時あまりで往復(いきけえ)りのできる丑寅の方と言やあ、ま、どの辺だろうのう?」
人の紹介で逢つて見たことも有るし、今歳(ことし)になつて二三度手紙の往復(とりやり)もしたので、幾分(いくら)か互ひの心情(こゝろもち)は通じた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
何(ど)うしたのですと訊くと、今日は北野へ参詣の例日(れいじつ)だが、雨が降るもんだからかうして北野へ往復(ゆきかへ)りするだけの足数(あしかず)を踏んでゐるのだと言つた。
……實(じつ)は聞(き)いただけで。私(わたし)の覺(おぼ)えたのは……そんな、そ、そんな怪(け)しからん場所(ばしよ)ではない。國(くに)へ往復(ゆきかへり)の野路(のみち)山道(やまみち)と、市中(しちう)も、山(やま)まはりの神社佛閣(じんじやぶつかく)ばかり。だが一寸(ちよつと)こゝに自讚(じさん)したい事(こと)がある。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
聞より其寶澤(はうたく)の身の上こそ不審(ふしん)なりと思ひ其寶澤と云は常々(つね/″\)お三婆(ばゝ)の所へ往復(ゆきかよひ)致せしかと尋るに如何にも寶澤は常(つね)にお三婆の所へ參り既(すで)に相果候跡(あと)にて承(うけたま)はり候へば其日寶澤は師匠(ししやう)より酒(さけ)肴(さかな)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)