“帔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かづ50.0%
かけ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一一〇五更(ごかう)の天(そら)明けゆく比(ころ)、一一一現(うつつ)なき心にもすずろに寒かりければ、一一二衾(ふすま)帔(かづ)かんとさぐる手に、何物にや籟々(さやさや)と音するに目さめぬ。
いと喜(うれ)しげにてあるを、此の袈裟とり出でてはやく打ち帔(かづ)け、三八三力をきはめて押しふせぬれば、あな苦し、你(なんぢ)何とてかく三八四情なきぞ。
緑(みどり)の髮(かみ)、桂(かつら)の眉(まゆ)、皓齒(かうし)恰(あたか)も河貝(かばい)を含(ふく)んで、優美(いうび)端正(たんせい)畫(ゑ)と雖(いへど)も及(およ)ぶべからず。紫(むらさき)の帔(かけ)、繍(ぬひ)ある※(したうづ)、珠(たま)の履(くつ)をはきて坐(ざ)しぬ。香氣(かうき)一脈(いちみやく)、芳霞(はうか)靉靆(たなび)く。いやな奴(やつ)あり。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)