“峻嶮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんけん90.0%
しゆんけん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火口壁は四十度以上の急角度で、胸突むなつき八丁よりも峻嶮しゅんけんに、火口底までは直径約一千尺の深さで、頂上内院大火口よりも深いものである。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
さすがに多くの門弟を引き連れて来て峻嶮しゅんけんを平らげ、山道を開き、各国に信徒を募ったり、講中を組織したりして、この山のために心血をささげた普寛、神山
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
嶮崖けんがいくだり渓流をもとめてはくせんとす、れてつゐに渓流にいたるを得ず、水声ちかく足下にあれども峻嶮しゆんけん一歩もせせむを得ず、嵯乎ああ日のるるを二十分ばかりはやかりし為め、つゐに飯をかしぐの水を得ず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)