“屋上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくじょう33.3%
やね20.0%
やねのうへ13.3%
をくじやう13.3%
おくじよう6.7%
やのうえ6.7%
をのへ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
様々なうわさが人々の口から口へと伝わる。毎夜三更さんこうを過ぎるころ、紀昌の家の屋上おくじょうで何者の立てるとも知れぬ弓弦の音がする。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
雪下ゆきふるさかんなるときは、つもる雪家をうづめて雪と屋上やねひとしたひらになり、あかりのとるべき処なく、ひる暗夜あんやのごとく燈火ともしびてらして家の内は夜昼よるひるをわかたず。
春にいたりてもとしによりては雪のふること冬にかはらざれども、つもること五六尺にすぎず。天地に阳気やうきあるを以なるべし。されば春の雪はとくるもはやし、しかれども雪のふかき年は春も屋上やねのうへの雪をほることあり。
(中略)世間がつとに認めてゐることを、尻馬しりうまに乗つて、屋上をくじやうおくして見たつて、なん手柄てがらにもならない
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
むしさら上層じようそうのぼるか、あるひ屋上おくじよう物干場ものほしば避難ひなんすることをすゝめるのであるが、實際じつさいかういふ賢明けんめい處置しよちられたれいしば/\みゝにするところである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ばっと屋上やのうえを飛ぶ音がした。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)